冷熱のキオトのブログ

怪獣ソフビ大好き人間のブログです

ブレーザー1話雑感

良かったところ

・冒頭から一貫したミリタリー描写。セリフ回しや各部隊の動きをかなり精緻に描いているのはすごい。ブレーザーブレスが出てくるまではこの番組がウルトラマンであることを忘れるほどであった。

・ゲント隊長の人柄。自分の部隊から信頼されているのがよくわかる。「全員生きて帰ってくることだ」はありがちなセリフではあるがやはりこれを言ってこそ隊長。

・バザンガは棘を飛ばして時間差で爆発させたり、爆撃にも耐える硬い甲殻と特徴ある怪獣。甲殻類の怪獣ということで、同じ田口監督のマガオロチを想起させる。

ブレーザーの独特な戦闘スタイル。放送前のインタビューなどで「ブレーザーはハンターのイメージ」と聞いていたが、まさにその通り。ビルによじ登ったり、怪獣を前に唸っていたり、跳んで威嚇してみたり…

気になったところ

・各描写は精緻だが、正直話そのものはそこまで引き込まれなかった。要するに怪獣出現→人間たちが追い詰められる→ウルトラマン登場して勝つというかなり王道な話の流れだったが、「それしかやってない」という感じ。ゲント隊長のイメージやアオベ隊員の動きは今後の伏線になるかもだが…とはいえまだ一話。SKaRDが出てきてほかにさまざまな描写が出て本筋が見えれば、面白さを感じるかもしれない。

 

全体として、怪獣と戦う人間たちのミリタリー描写と、ウルトラマンの独特な戦闘スタイルが印象的な一話であった。一方で自分がウルトラマンになにを求めているか考えさせられる一話でもあった。繰り返すがこの一話は筋はかなり王道で、ウルトラマンとして全うだ。だがなにか+αがほしい。もっと情報が欲しい。これはずっと新要素を提示し続けてきたニュージェネを見ていたからこその感想かもしれない。ブレーザーにも新要素はあるが、現状では外形的な部分しか見えていない。とはいえブレーザーはまだ始まったばかり。これからどう話が転がっていくかを見届けたい。